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    殿と黒装束4 大技編

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      「殿ー!殿ー!大変でゴザル!!」
      寝ていた俺を起こしたのはいつも通り忍者気取りだった。とはいえどこのパターンはよくあることで何度かこんな大したことでもないのに起こされていた。
      今までの大したことでないこととして

      1.風呂に入浴剤の大瓶をまるまるツッコンだ。

      2.駄洒落のように干してたふとんがふっとんだ。

      3.洗顔剤で歯を磨いた。
      etc

      そんなわけで聞き飽きた「大変でゴザル」に俺は不機嫌にベッドに横になったまま目も開けず「何が」と聞き返す。

      「卵焼きを作ろうと思ったでゴザル」
      「んー。」
      「レンジでチンするのはやめろとこの前怒られたのでやめたでゴザル」
      「んー。」
      「そしたら火事になったでござる」
      「んー。」
      「んー。」
      「んーーーーじゃねーよ!!!」

      だいぶ反応が遅いのわかっているわかっているがまさか自分の家が原因でマンションを全焼させるわけにはいかない。
      ふとんを押しのけると1Kの部屋で、まっさきに飛び込んできたキッチンはそりゃもう赤々と燃えあがっているではないか。

      「あ!アレ!忍法!かとんの術!」

      呆然とする俺の横で満足げに印など結んでいる忍者気取り。
      どうしようどうしようどうしよう。とりあえず蹴ろう。

      「痛いでゴザル!しかも蹴った先は火でゴザル!火ダルマでゴザル!忍法火だるまの術でゴザル?」

      「うるさい、バカ死んでしまえ。」

      「・・・殿が死ねと申すなら、拙者使える忍者の身、この腹かっ切って・・・なんて忍者じゃあるまいしするわけないでゴザルーはっはっは」

      もう一回蹴りました。

      その直後、けたたましい非常ベルの音とともに天井の一生縁のないであろうと思っていたスプリンクラーから水が噴き出し見る見る火を消していく。助かった・・か?

      「ああ!大変でゴザル。せっかくのかとんの術が台無しでゴザル!殿!サラダ油をまく許可を!」

      「もしもし、警察ですか。あのですね。怪しい男が、」

      「ええい!火め!今すぐもみ消してくれる!もみ洗いでゴザル!」

      「うわーー!洗剤まくなーーーー!」

      「わーん!コレ熱いでゴザル!揉めないでゴザル!」

      このミジンコ脳め。

      ・・・・・・10分後

      「消えたでゴザル!」

      「ああ、消えたなぁ・・・・・・・・・・・・キッチンが」

      「いやぁ、サッパリした間取りも良い物でゴザルな、ってアレ?なんでゴザルか?拙者お姫様ダッコなんてされても嬉しくないでゴザルよ、ちょっと?いや、照れるでゴザルなぁ、縁側で何をするでゴザルか?あ。殿、危ないでゴザルよ?や。殿でなくて拙者が。3階から落ちるとたいへんでゴっあーあーあーぁー....」

      俺は窓をしめてカーテンを閉じ。しばらくこの先のことを考える。
      大家さんに謝って、消防署も呼ぶべきなのか・・・ああ、そういえば今衝動的に落としたモノのことでお巡りさんにも・・・

      その時だったカンカンカンカンと凄い勢いで階段を駆け上る足音がそのまま廊下を走りドアを叩き開けた。

      「死んだらどうするでゴザルーーーー!!!!」


      コノ頑丈さん☆


      そのうち続いたりする。

      天寺英太郎 * 殿と黒装束 * 15:32 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

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