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    殿と忍者気取り5 ファンレター編

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      「ああ、昨日も学校、今日も学校、明日も学校かったるいでゴザルなぁ」

      「誰も一緒に学校まで来てくれと頼んでいないのだが・・・」

      かといって家にひとりでコイツを置き去りにするほど怖いこともなかなかない。

      「それにしても殿は大学生なのに何で毎日学校に行くでゴザルか?」

      「一年の時遊びすぎて単位が足りなくてだな・・・」

      言いかけたその時、えも言われぬ気配を背後に激しく感じ、咄嗟に横っ飛びをして車に跳ねられそうになる。
      が、忍者気取りのほうは・・・

      「キャーーー気取りくーーーん!かーーーわーーーいーーーいーーー!!!」

      得体の知れない何かに跳ねられていた。

      「何!?何でゴザルか!?」

      はね飛ばされて道に転がり倒れたまま忍者気取りは思いきりうろたえ、跳ね飛ばした主、見知らぬ小柄なメガネっこ、どうやらうちの学生らしき彼女を見上げた。

      それに対して彼女は「ふっ」と不敵に笑い、髪をバッと掻き上げたかと思うとビシッと忍者気取りを指差した。

      「通りすがりの覆面美少女よ!」

      覆面してないっ!

      呆然と立ちつくす。もとい、倒れ尽くす(?)忍者気取りなどお構いなしに、彼女は内ポケットに手をツッコみ、一通の可愛らしい封筒を取り出した。

      「コレ、ファンレターなんです!受け取ってクダサイ!」

      と顔を赤くして気取りの頬にグリグリ押し当てる。おかしい。

      「っていうかヨメ☆」


      さらにその上から殴ったっーーーーーーーー!


      完全にノックアウトした気取りを後目に「きゃっきゃっきゃっ」と奇怪な笑い声を残し嵐のように走り去るメガネっこ。

      その背中をふたりで目で追い視界から消え去ってからしばらくして気取りがポツリと呟いた。

      「・・・・なんだったんでゴザロう・・・・?」

      ・・・さぁ・・・

      俺は首を横に振るしかできない。

      ふと、思い出したように忍者気取りが頬に張り付いた鼻血で血染めとなった封筒の中から一枚のこれまた可愛らしい便せんを取り出した。

      『モチがよく伸びた。by杏☆』


      ・・・・・・・・


      「・・・な・・・なんでゴザロう・・・?」

      ・・・さぁ・・・

      泣きそうな顔で訴える彼に俺は首を横に振ることしか・・・出来なかった。
      ただひとつ言えることがある。それは、

      「また、痛い人が増えた・・・」

      その呟きは誰に聞かれるでもなく風にむなしく流れるのであった。

      そのうち続いたりする

      天寺英太郎 * 殿と黒装束 * 15:34 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

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