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    コンチェ的てきすと4

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      王様であった。
      わきに褐色の肌をした執事をおいて、そりゃあもう豪勢の限りを尽くした宝石だらけの椅子っぽい形の真ん中にふっかふかのきめの細かい毛玉でもおいてあるのかというぐらいのクッションに沈み込んだ王様が赤じゅうたんの先には待ち構えていた。

      入口両サイドに立つ屈強な兵士達。んむんむあなた方が魔王でもなんでも倒しにいったらいいのです。の間を抜け、ようとしたら目の前に槍とも斧とも付かないものが両サイドからクロスした。

      「勇者候補か?」

      「だと思います…よ?」

      自覚などゼロである。質問に質問を返すカタチとなったがアーメイからもらった服だったからか、後ろにひー君(まだちゃんと名前を聞いてない)とマミさんがいたからか、槍だか斧だかを縦に直し、「通れ」とだけ言われる。

      一歩一歩が重苦しい空気である。みんなが私たちを見ている。
      王の間の入口から王様まで歩数にしておよそ60歩。両サイドのに相変わらず均等に並ぶ廊下より遥かに彫刻の細かい柱の奥には兵士達がギラギラした目でこちらの様子を伺っている。

      そして今、王様の前に、立った。

      「よくきた、勇者候補生。」

      「私違うよー」

      「僕もー」

      KYである。厳格な空気も相手の地位もお構い無しである。
      マミ&ヒーコンビ恐るべし。

      心象を悪くされていないかと冷や汗をかきながら王様の様子を見るが眉一つ動かない。王たる振る舞いであろうか。

      「両人はちとまたれよ。では勇者候補生、余の前に立つがいい。んむ、小さいのう」

      殺そう。

      「ミカちゃん、魔力!魔力!」

      おおう、心の動揺が思いっきり魔力になって杖に集まっていた。あぶないあぶない。
      確かに身長は高くはないが王様といえど初対面の人に言われるいわれはない。しかし王様はそんな私たちの行動などおかまいなしに手のひらを私の前でくるくるさせている。なんだかトンボの気分だ。

      「むむむ!!!!!」

      がばっと王様が目を見開き立ち上がる。
      ま、まさか…

      「おぬし!」

      がしっと両肩をつかまれる。ひぃ。

      「違うのぅ」

      ええええ、なにその前フリ。あげてあげて落とすみたいな。ええー。

      や、勇者じゃー言われて旅に経たされても激しく困るわけだが。

      「でたねっ、お約束」

      「んむんむ。本当に勇者かどうか認識できる能力があるか怪しいところです。」

      後ろでコソコソしゃべるマミ&ヒー。いや、コソコソ話のボリュームが大きいのですが。こ、怖いのですが。

      「あ、あの、じゃあ帰っていいですよね?」

      そんなふたりの話を聞かないフリをして、そして王様に届いていないことを祈りつつ聞くと。

      「うむ」

      おお!

      「しかし残念ながら召喚をする方法は編み出したが元の世界に還す方法は研究中ゆえ、市民権は与えるのでファンブルグでゆっくりしていくといい。はっはっはっはぶっ」

      「み、ミカちゃん!一応それ王様!」

      は、拳に血が!?

      どうにもこうにもこの世界は理不尽に溢れているようで、とりあえず研究が進むのを心底に祈りつつファンブルグニートをいそしもう…


      つづく。

      天寺英太郎 * コンチェテキスト * 01:40 * comments(3) * trackbacks(0) * - -

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        コメント

        乙女ちゃん>
        お、王様は3m27cmだからしかたないのですっ

        ヒトヅマーニ>
        んむんむ、ヒトヅマーニを先にコロさねば…
        Comment by みつば @ 2010/01/29 6:22 AM
        んむんむ、この物語はうちのわんこに読み聞かせようと思います。
        Comment by LIB @ 2010/01/29 6:21 AM
        ど、どうして!どうして王様を殺してくれなかったのですっ
        Comment by ジゼル @ 2010/01/29 3:46 AM
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